大好きって言ってよ

真実

「こんにちわ」

「こんにちわ~」

お母さんは明るい声でそう言った。

でも、優哉を見た瞬間

「ひっ…」

信じられない顔をした。

「お久しぶりです」

「なぜ、貴方が?」

私は、

「立ち話も…なんだから…座ろう?」

気まずい感じが、分かった。

凍った空気が

全てを凍らした気がした。

「そ…そうね」

お母さんは、そう言って

ソファーに座った。
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