大好きって言ってよ
私は、

しばらくの間黙ってしまった。

「…そう…だ…よ?」

「は?」

「そうだよ!忘れられないよ。今でも好きなんだもん!」

涙が頬を伝った。

「じゃあ、その想い伝えりゃいいじゃん」

「伝えられないよ」

「なんで?」

「だって…どこにいるかさえ、分かんないんだよ」

そうだよ。

彼の連絡先

知らないから

< 51 / 201 >

この作品をシェア

pagetop