大好きって言ってよ
「お前も…俺を裏切るのか?」

耕哉は、そう言って私にしがみついてきた。

その目が怖い。

「裏切ったのは、耕哉でしょ?」

私は、はっきり言った。

「フザけんなっ!」

耕哉の拳が…近づいてくる。

怖い!

助けて……

『パシッ』

目を開けると

優哉が

耕哉の堅い拳を

抑えていた。

「てめえ…」

「好きな女…泣かすなよ」

優哉のその言葉を最後に、耕哉は立ち去って行った。

周りには、たくさんの人がいた。

…最悪だ。
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