今夜、君のもとへ



3階についてすぐのところに私達の教室はあった。

「あっ!あったよ、教室☆」

教室を指差してその子は満面の笑みをこっちに向けてくれた。

その笑顔は、女の私でもドキッとするくらい可愛かった。

「ほんとだっ!よかったあ~♪」

私達は教室に入りそれぞれの席を探した。

えーっと…私の席は…
あっ!一番前じゃーんっ(泣)
しかもど真ん中っ?!
まじありえないんですけど!
ほんと泣きそうっ…
まぁしょうがない…

あきらめて私がしぶしぶ席につこうとした時

「「あっ!」」

声が重なった。

偶然にも隣の席はあの子だった。

すごい偶然っ(*'o'*)
軽く運命感じるし☆(笑)

「すごい偶然だねっ♪」

その子は隣の席から、またさっきの笑顔を見せてくれた。

「うんっ!そういえば、まだお互い自己紹介してなかったね☆私、彩本蓮。れんって呼んで!よかったら色々お話ししない?先生来るまで時間あるみたいだし!」

彼女につられて私も笑顔になり、初めての友達ができる可能性を感じて胸を高鳴らせながら話しをふってみた。

「そうだね!あたしは日下部彩南。中学の時はあやなって呼ばれてたよ☆」

彩南ちゃんかあ…いい友達になれるといいなっ♪

「「よろしくね☆」」



これが彩南との出会いだった。

後から考えてみれば私は一人の方がよかったのかもしれない。

ねぇあやな。
私はほんとに嬉しかったんだよ。
ほんとにあなたを大切にしたかった。
でも…ごめんね。
私が弱かったから…




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