『はな』と『つぼみ』
葉菜と一緒に暮らし初めてわかったことは、よく尽くすタイプだってこと。

雑貨屋の店員をしている葉菜は休みも不定なのにも関わらず、毎日掃除や炊事洗濯を欠かさない。

仕事の日は朝に朝ごはんと晩御飯を作る。遅番・早番があるシフトでうまく家事をこなしている。

最初は良くしてくれている彼女に感謝していた。それが段々と当たり前のように感じ始める。

それからもうすぐ三年になろうとしている今では、変わらず俺に接する彼女に対し、背中を向けている状況だった。
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