バスの中の恋
「ふーん。そっか、でも学校着いたら保健室行こうね」



「本当に大丈夫だよ」



「でも…」



まだ言ってくるゆきを静かにさせる



だって今は熱あるだろうけど、学校に着く頃にはきっと熱はなくなってるはず 


あの人が原因なんだから…



そんなことを考えながらあの人に意識をよせる 



「眠そうだなぁ」



あの人を見て第一に考えるのが、いつもそれだった 


「ちゃんと寝てんのかな?」




そんなことを考えていたらアナウンスが聞こえた



「あっ、もうすぐ学校に着くからゆき、ボタン押して」




失敗、失敗…




危うく乗りすぎるところだった… 




考え過ぎて遅刻したらバカみたいだ 



バスが止まりあたし達はバスを降りた 








あたしは気付かなかった…







あの人がこっちを… 







あたしを… 









見ていることに……

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