バスの中の恋
いつもそう 



あたしの幼なじみたちは勝手に入って、勝手に遊ぶ



あたしも一緒に遊ぶこともあるけど



ほとんど好き勝手にする 



別にいいけど…









「今日は楽しかったなぁ 美央さんと遊んだの久しぶりだったし」




美央さんと髪を切ってから、買い物に行った 




服を見たり、ご飯を食べたり、たくさん話して、たくさん笑った 




美央さんは服を買って、あたしは短くなった髪を隠すような帽子を買った 







買った帽子を脱ぎ、楽な服に着替えながら美央さんと過ごした時間を思い出した…









それから……







あの人のこと………… 




上條くん……上條景悟くん



メモ用紙を見つめて、自分の携帯をカバンから取り出す







『出来れば、メールほしいな…』




紙に書いてある言葉を呟く



「どうしよう。」




メールしたい、でもなんて送ればいいのか分からない





悩んでいると、下から紫音が呼んできた 


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