バスの中の恋
それに乗り、鏡を取り出す


「うーん、まだちょっと跳ねてる…」



ワックスでも買うかぁ……



髪をいじりながら、そんなことを考えてると 



「おはよっ」



「あっ、おはよう」




ん?誰だ?今挨拶したの?



顔を上げると、あの人があたしの目の前にいた 



そして通路を挟んで隣のイスに座った 






気まずい…かなり気まずいよ……




てゆうか、なんで隣に座るのー!?





メールしなかったこと、謝った方がいいのかな?





でも…話し掛けにくいよ〜




「あのさ……」




「えっ!?」




「あっ、いや……あのさ昨日……
いやなんでもない
ごめんね。昨日、いきなりあんなの渡して、捨ててもいいから……」




「あっ、あの、こっちこそごめんなさい…
メールしたかったけど…なんて送ればいいのか分からなくて…」




上條くんは小さく笑って



「なんでも良かったのに…」



「じゃあ、今送ってもいい?」



「うん!!ぜひ!」




あまりの勢いにあたしは、つい笑ってしまった 




「じゃあ、送ります」



送信。えいっ!!





ピロリロリン 




「あっ来た」




あたしが送った内容は






携帯の番号






それから…




これから、よろしくお願いします


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