ラブホを巡る冒険
2分で用を足し、しばし湯につかる。
小満悦に浸りながら、ふと考える。


(カトサン、オナ○ー終わったかなあ・・・。フロの扉を開け、
「もう、いーかい!?」「まーだだよ」ってなやり取りを交わすのもなんだか気恥ずかしいし・・・)


終結の合図を決めていなかったのだ。
だが、そんな心配は杞憂だった。



風呂場のライトがチカチカ・・・。一瞬、(停電かな?)とも思ったが、明らかに意図的な光の信号だった。



そう、オ○ニー終結の合図は光のモールス信号。



なんて小粋な演出なんだと思い、風呂場から出ると、カトサンがバツの悪そうなカオで毛布にくるまっていた。


テレビからはもちろんAVが流れているのだが、映っている女性は50間近の熟女。

(はて、カトさんにこんな趣味が・・・)

綺麗に見えなくも無いが、これじゃあボクは抜けない。
カトサンが相変わらずバツの悪そうな表情をしている。


「終わったの?」

黙ってウナズクカトサン。



「タイミング・・・タイミングを間違えたんだよ・・・」



意味も分からず、スイッチングをして事情がつかめた。
この時間、AVが流れているのは3つのチャンネル。


一つ目は、80kgはあるだろう巨漢な娘が喘いでいる。
二つ目は、ニキビ面の光浦靖子が喘いでいる。
そして、三つ目は50間近の熟女が・・・



なんという、ニッチな選択肢!



AM6:00。誰もAVを見ない時間帯だからって、


この編成は、殺人級。

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