赤い糸
「…草ちゃんがちゅーしてくれるんならもうしない」
「え…!?」
ちゅーって…!
「いや、ほら…真琴ちゃんがちゅーされたらお父さんが怒っちゃうよ」
「草ちゃんならいいもん」
俺ならって…。
「…前はしてくれたのに」
「え??」
「真琴ー!ご飯よー!」
「はぁーい!じゃあね、草ちゃん」
「あ…うん、またね」
「ね、草」
「何?」
「運命の赤い糸、本当にあるんだって!」
「へぇ…」
コロッケを突っつきながら姉貴の話に耳を傾ける。