赤い糸
「話…中学生が聞くような話ではないわよ」
「いいんです。あの、俺…何度考えても赤坂が自殺なんてするはずないって思って」
「ええ、そうね…私だって、あの子が…自殺するなんて―ッ」
泣きながら、赤坂のお母さんは話してくれた。
朝、声をかけても返事がなくて
部屋に行ったら首を吊っていた、と。
昨夜は何も変わらなかったと。
「私が気付いていなかっただけで、あの子は苦しんでいたのかも。私は、母親失格だわ…!」