赤い糸
俺はただ、子供の冗談だと思ってた。
「じゃあ、学校行くからまたね」
「うん、いってらっしゃい!!」
「…いってきます」
学校へ向かう道を少し急いで歩いた。
学校には、会いたい人がいる…。
「笹條くん、おはよう」
「あ、おはよ!」
赤坂 麻希。
学年でも有名な美少女。
そして、俺の気になる人。
よく挨拶してくれるし、ちょっと脈あり…?
俺はカッコよくもないし頭もよくないから、そんなことないんだろうけど。