赤い糸

「ええ、そうよ」


「おばさん!?頭でも打っちゃったのかよ!!」


「いいえ、だって…」


「この町に来たのも、真琴の為だ」


真琴ちゃんの為って…。


それが、何でこんなことに?


「どーゆうことなのか、説明してくれよ!!」


冷静な中でたった1人、俺だけ声を荒げる。


「草ちゃんはね、お家にはもう帰れないの。草ちゃんのお家は、ここなの」


「ふざけんな!!俺は帰る!!」


「…草ちゃん?」


「―ッ!!」

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