赤い糸

―初恋の相手

赤坂と初めて会ったのは、小学校6年の冬だった。


うちのクラスにやってきた転校生。


それが赤坂だった。


「今日からみんなのお友達になる、赤坂 麻希ちゃんです」


「よろしくお願いします」


笑いながらも少し緊張してた。


「麻希ちゃんの席は草太くんの隣ね。草太くん、手挙げてー」


「やったな、草太!」


周りが冷やかしても、僕は赤坂から目が離せなかった。


「よろしくね、草太…くん」


「っ…よろ、しく」


電流が流れたような衝撃。

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