赤い糸

まずカッターを取り出して、折れた部分を綺麗にする。


「え…草太くん…?!」


「大丈夫」


そして、セロハンテープで覆って…完成。


「気に入ってたんだろ?でもこのままじゃ危ないから…」


「…すごい、ありがとう!」


そう言って満面の笑みを浮かべる赤坂。


「じゃあ、こっちは草太くんにあげる」


「え?」


もう1本の鉛筆が机に乗せられる。


「あ、いらないから、とかじゃないよ!お礼…でも、もっと他のがいいかな?」


そして鉛筆に手を伸ばす。

< 8 / 53 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop