赤い糸
まずカッターを取り出して、折れた部分を綺麗にする。
「え…草太くん…?!」
「大丈夫」
そして、セロハンテープで覆って…完成。
「気に入ってたんだろ?でもこのままじゃ危ないから…」
「…すごい、ありがとう!」
そう言って満面の笑みを浮かべる赤坂。
「じゃあ、こっちは草太くんにあげる」
「え?」
もう1本の鉛筆が机に乗せられる。
「あ、いらないから、とかじゃないよ!お礼…でも、もっと他のがいいかな?」
そして鉛筆に手を伸ばす。