W-Children
言葉通りの『山のような荷物』は、超絶好調に文句を飛ばす彼女に、重量という音無き言葉を投げてくる。

買い物に費やした時間もさることながら、こうして大量の荷物運搬機と化して既に2時間強。
…トータル換算で3時間半ほど。

肩に食い込んでる肩紐が痛いだとか、全重量を支えてる腰が軋んでるとか、家路を進む大腿が徐々に引き吊る感覚がでかくなっているだとか。

そんなこと考えてたのは最初の30分くらいで。

なんでイッペンに、こんっな重いものばっかり大量に…っ!
本人が目の前にいたらこの荷物、力一杯叩きつけてやるのに。

歯を食い縛って、悪辣連ねながらも歩を進める。
少しでも速く辿り着いて、このアホほどある荷物を下ろしてしまいたかった。

正直なところ、恐らく休憩の『き』の字もさせてもらえないんだろうが。

…ちなみに荷物の振り分けは2・2・6。
食料か2でその他日用雑貨品が2で。
残りというか、こっちが実はメインだろうと聞きたく(叫びたく)なる6の正体はというと。
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