ツンツン事情
「菜瑠?」
優しく問いかけてみる。
もう振られるとかそんなことは頭になくて目の前にいる菜瑠がただ愛しくてしょうがなかった。
「あのね…聞きたい事があるの。」
「ん?」
「夏生はあたしが好きなの?」
…超ストレートな質問だな。
「そうだよ?」
「1番?」
「ん、1番。」
するとパッと顔を上げて上目遣いで見つめてくる菜瑠に目を反らしそうになる。
「いつから?」
「んー入学してからずっとだな。」
我ながらよく耐えたと思うけど?
だって2年だぜ?
「あたし…今のファーストキスだったよ。」
「…ん、ごめん。」
そこはちょっとやりすぎたと思う。
今更だけど反省してる…