4748日後のクリスマス
「……美菜はさ、そういうこと心配しなくていーんだよ」
きっとキョーちゃんは何気ない気持ちで言ったのだろう。
だけどあたしにとっては、すごく傷付く言葉だった。
――まるで、関係ないと言われたような
考えすぎかもしれないけれど、でも
あの日の約束を否定されたようで。
「ごめん…」
あたしは消えそうな声で、そう呟いた。
キョーちゃん
本当にもうあの約束を覚えてないの?
キョーちゃん
そんなの
寂しすぎるよ。