4748日後のクリスマス
2日前
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「ふーん、それでちょっと気まずくなっちゃったんだ」
「うん…あたし、なんかすごいショック受けちゃって」
翌日の12月22日。
約束の日まで、あと2日。
あたしは高校の時のクラスメイトと、少し早い同窓会に来ていた。
「もーほんとどうしよ…。
小夜子ちゃん、助けてー」
目の前で焼き肉を食べる親友の小夜子に相談をするあたし。
「てか中野先輩ねー。最近結構人気あるのよ」
は?
あたしは動揺して、思わず片手に持っていたお茶をこぼしそうになった。
「…なに、それ」
確かに、中学のときから、キョーちゃんはモテていた。
だけどもう学生じゃないわけだから、そういうことはなくなると思っていたのに。
「ほら、美菜が地元を離れたから。
いつも先輩の隣には美菜がいたから、今がチャンスだって思ったんじゃない?」
…そ、そんな…。
もしかしたらあたしの、地元を離るという選択は間違えていたのだろうか。