4748日後のクリスマス
――代わりに、そのプレゼントは13年後のクリスマスにくれと、
その時の楽しみにしておきたいと、キョーちゃんは笑っていた。
……13年前のあたしが今のあたしを見たら、何て言うんだろうなぁ…。
――「あら美菜、片付け終わったの?随分長いことやってたのね」
あの後あたしは、他の宝物や思い出の物を見付けては思い出に浸っていて、片付けにかなり没頭していた。
気が付いたらもう夕方になりかけていて、どうやらあたしは昼食も食べずに片付けをやっていたようだ。
「うーん、一応きれいになったよ。かなり懐かしい物とかがあってさ、思わず没頭しちゃった。
超疲れたよ」
お母さんにそう告げてソファーに寝転がった。
「お姉ちゃーん、買い物行こうよ!買い物!」
暫くソファーの上で横になっていると、杏菜は笑顔であたしのもとに駆け寄ってきた。
「杏菜、もう学校から帰ってきたの?」
「なに言ってんの、今日祝日だよ?」
……あぁ、そういえばそうだった。
「てか買い物とか、時間ないじゃん。また今度は?」
あたしは重い体をソファーから起こした。