梟~幼少編~
一夜明けて
眩しい光が眠りを覚した。
気がつくと目の前はクリーム色の天井があった。
目を何回か瞬きをし目を横に向けた。
風景からわかることはここが医院であることだった。
そして体を起こそうとすると下半身に重いものが乗っていることに気づいた。
「梟悦…」
そこには梟悦が上半身をベッドの上に乗せて寝ていた。
ガラっ
「翼飛。気がついたね」
入ってきたのは秦だった。
「梟悦こんなところで寝ていたのか。この子ずっと翼飛のそばにいたんだよ。帰りなって言っても帰らなくて」
「すいません。迷惑掛けてしまって」
「梟悦を君の横にやってあげてくれないか?このままだと風邪を引いてしまう」
そう言うと秦は梟悦を抱き抱え翼飛のベッドに入り込ませた。
「こいつ俺になら勉強教わってもいいなんて言うんですよ。まったく、変な奴です。ずっと泣いてたくせに、俺が窮地になるといきなり強くなって。俺もこいつと一緒にいたらあの事忘れられるんじゃないかって思いました」
梟悦の事を淡々と話す翼飛に秦はにっこりと笑った。
「君の左腕の傷、もうすぐ治るかもね。どうやら心も回復してきたみたいだし」
そう言って秦は病室を後にした。
気がつくと目の前はクリーム色の天井があった。
目を何回か瞬きをし目を横に向けた。
風景からわかることはここが医院であることだった。
そして体を起こそうとすると下半身に重いものが乗っていることに気づいた。
「梟悦…」
そこには梟悦が上半身をベッドの上に乗せて寝ていた。
ガラっ
「翼飛。気がついたね」
入ってきたのは秦だった。
「梟悦こんなところで寝ていたのか。この子ずっと翼飛のそばにいたんだよ。帰りなって言っても帰らなくて」
「すいません。迷惑掛けてしまって」
「梟悦を君の横にやってあげてくれないか?このままだと風邪を引いてしまう」
そう言うと秦は梟悦を抱き抱え翼飛のベッドに入り込ませた。
「こいつ俺になら勉強教わってもいいなんて言うんですよ。まったく、変な奴です。ずっと泣いてたくせに、俺が窮地になるといきなり強くなって。俺もこいつと一緒にいたらあの事忘れられるんじゃないかって思いました」
梟悦の事を淡々と話す翼飛に秦はにっこりと笑った。
「君の左腕の傷、もうすぐ治るかもね。どうやら心も回復してきたみたいだし」
そう言って秦は病室を後にした。