梟～幼少編～
「いやだあぁぁ」
「梟悦！いい加減にしなさい！！お父さん本当に怒るよ！」

李家では梟悦を父威白がいつものように学校に行かないことに腹を立て、説教をしていた。
梟悦は逃げ出そうと必死で暴れ、威白は暴れる梟悦の腕を掴んで言い聞かせようとしていた。

「学校へ行かない理由はなんだ」

威白は梟悦を正面に向かせ目をじっと見る。

「せ、先生が…」
「先生が嫌なのか？お前に何かするのか？」

梟悦はそっと頷く。

「なんで早く言わない？お父さんは保護者だ。お前を守る権利がある。先生に文句の一つや二つ…」
「だって、お父さんに言ったら先生ボコボコにされちゃうと思って…」
「殴るわけないだろう？いくらなんでも」

威白は溜息をつきつかんでいた腕を放し玄関へ向かった。

「お父さんどこ行くの？」
「族長のところだ。お前は薪割りしてろ」

そういうと威白は家をでた



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表紙・目次

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