梟~幼少編~
「忘れろってか…。尚偉のこと…」

翼飛は待合室で俯いた。

「怪我の具合はどうじゃ?翼飛」

突然声をかけられてので驚くように声のする方を見上げた。
そこには到着したばかりの族長と威白がいた。

「族長に威白さん」

翼飛は立ちあがり二人にお辞儀をした。

「お二人でどうしたんですか?」
「お主に頼みがあってな」
「頼み…ですか?」

「翼飛さーーん」

会計の看護師が翼飛を呼んだ。
翼飛はすいませんと会釈をして会計をした。
そして三人は医院を出て話をすることにした。


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