SUNRISE 短編
ハッと目が覚めた。
カーテンの隙間から
こぼれる光。
無意識に時計に目が行く…
7時かぁ。
もうすぐ零は日本を発つっていうのに
私の心は意外にも穏やかだった。
ゆったり起き上がり
コーヒーメーカーをONにする。
「寒っ」
ストーブもON。
毎朝恒例のメールチェック
着信3件
未読メール1件
電話もメールもルミと
優貴からだった。
きっと零に会いに
行けと言いたいんだろう。
メールは内容も見ずに
消去した。