SUNRISE 短編

「零ーーーッ!!!!」


もう最初らへんから
涙が止まらなくて
泣き叫びながら
やっと最後まで読み終わった。


「ヒクッ…零ーーーーっ うわぁ~んッ」


気付いたら私は財布片手に
家を飛び出していた


走って走って

大通りまで出てタクシーを止めた。

車あるのになんでタクシー?
たぶん気が動転していたんだろう
焦るあまりに足が勝手に動いたんだ。





間に合わないかもしれない…

それでもいいから
とにかく零の元へ…





「はい。着きましたよ~。」


あッ。ぼーっとしてた。

お金を払いタクシーを降り、
また必死に走る私。


空港に入って愕然とした。


1つは今8時20分ということ。
もう1つはどうやって探すか。
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