SUNRISE 短編
空港を出て私を迎えてくれたのは
眩しい朝日だった。
9時だから朝日じゃないか。
何年後に帰って来るとか
帰って来たらどうやって
知らせるかとか
何にも聞かなかったけど
全然不安じゃない。
それは何年でも待てる
自信があるのと、
なんとしてでも
再会してやるって根拠ない気持ちから。
それに遠く離れていても
心はいつも傍にいる。
前はいつも近くにいたけど
心が遠く離れていたもんね。
愛されることができたのに
いつも一緒にいたいなんて
わがまま言ったら罰が当たる。