SUNRISE 短編
首だけ振り返った様な形で
キスが始まった。
きっと零にとってはSEXへの
ただの通り道。
けど私にとってはね、
砂糖の様な甘い甘い一時…
クチュクチュッ…と少しエッチな音を出して
零と私の舌は絡み合う。
零の手が胸に触れてきた。
少し乱暴にソファに私を押し倒す。
…変わったね、零
あの頃とは何もかも。
ギュッと強く目を閉じて
名前も呼ばず、荒い呼吸だけして私を抱く零。
零の顔をしっかり見つめながら
甘い声混じりに『零』と、何度も呼ぶ私。
今、2人の体は1つだけど…
心はバラバラ。