Cry!Cry!Cry!



ここが前にヒカルくんが居た星が丘学園。


今更ながらヒカルくんの偉大さを実感する。



ここでヒカルくんは日々の学校生活を楽しんでいたんだ。



まだこの学校の表面しか分からないけど


あの星が丘のチームを見てとても良い環境で過ごしていたと分かる。



だったら・・・



ヒカルくんは星が丘に帰りたいのかな?




蒼里じゃ不満?


あたしがいる蒼里じゃ不満?




あの水色の手紙を渡した"新井幸"っていう子のこと


未だに好きなのかな??



あたしは星が丘学園の広い校舎を見つめた。



今は休みだから生徒はいないけど


学校が始まってからこのどこかに"新井幸"がいる。




あたしは少し身震いがした。





もしヒカルくんがその"新井幸"を好きでいるのはおかしくはない。



だって何回も告白するほど好きだったんでしょ。



あたしはあんまり複雑な恋愛経験がないから


言ってる事がただの持論だけど



本気で好きなら忘れられるはずがない。




離れた相手への想いが募り


偶然にも出会った瞬間


鍵で閉じ込められていた想いが解き放たれる。



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