Cry!Cry!Cry!




慌てるあたしにヒカルくんはボソッと呟いた。




「海にとって空は大切な存在なんだね。」



なんとまぁ可愛らしい。



「そ…そうだね…。」



少し照れる。




「僕、寝るね。」


「うん、おやすみ。」



ヒカルくんはカーテンの裏の世界から居なくなった。





「大切な・・存在かぁ・・・。」



あたし一応、ヒカルくんとスムーズに会話できたのかな。



でも、心の中が温かくて弾んでいる。




こんな気持ちになったの…初めてかも。



進歩したってことだなぁ。




あたしもちょっとだけ海を眺めてから



眠りについた。










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