Cry!Cry!Cry!
~Thihiro~
電話が鳴る。
居間に行くと
祖母の怒鳴り声が聴こえた。
「もぅここには掛けてくるんじゃないわよ!!!」
はぁ…。
あの人も懲りてないなぁ。
あたしは自分の部屋に戻ると
タイミングよくケータイの着信が鳴った。
「ばーか。」
『いきなり言うなよぉ~。』
電話の相手は鈴木マネージャー。
"アハハ"といつもの笑い声が聴こえる。
「今回はどうしたんですか?」
『一応、知らせておこうと思ってね。』
鈴木さんの声が低くなっていく。
『浅見修さんはお前の近くに居る。』
何かの探偵もので聞きそうな言い方。
『この近くで目撃情報があるんだ。』
「脅しですか、それ。
あたしはもぅ父親とは関係ないんですけど。」
『脅しなんかじゃない。
注意だ。いつ千尋の命が狙われるか分からない。』
「あたしはだいじょうぶですよ。」
そう一方的に電話を切った。
父親とは縁を切った。
もぅ関係ないんだ。。。