Cry!Cry!Cry!
「あなたはなんなんですか?不法侵入者?
だったら警察呼びますよ。」
あたしが冷たい態度で睨み返すと
男の人は"アハハ"と頭をかいて笑った。
「まいったなぁ~。でも、オレは不法侵入者じゃないよ。
ちゃんと校長先生にはご挨拶したから。」
「だったら、なんでこんな所で…しかも、あたしに・・・」
「あー、オレ、人に追われてるんだよね♪」
あたしは息が詰まりそうになった。
「やっぱり不法侵入者じゃん!!!
それともナニ?!なんかの容疑者とか?!」
それも笑顔で返す男の人。
「ないない。
容疑者だったら校長が快く迎えるわけないだろ?」
「だったら、あんたは何者なのぉ~~~!!!??」
混乱するあたしに男の人は
そっと寄ってあたしの頭を撫でた。
「う~んと、輝の兄貴分みたいな者です☆。」
「えっ!?ヒカルくんの知り合い!?」
うへっ、騙されないぞ。
「証拠を見せてよ。」
「なにそれぇ~!
仲良いっていうのを証拠で示さなきゃいけないの!?」
なぜだか男の人にブーブー言われる。
「あーもー、分かった分かった。信じるから。
っで、なんでヒカルくんの知り合いがここへ侵入したの?」
あたしがそう言うと、
男の人は人差し指を上げて首をクイッと横に傾けた。
「気分転換☆♪」
「なんじゃそりゃぁ~!!!!」
男の人はペロッと舌を見せた。