Cry!Cry!Cry!
すると、目の前の女子3人の足がぴたりと止まった。
「なにこれ…結局こうなるオチなのかよぉ。」
「もしかして…悪い事ってこのこと?」
「いやいや、だって…もしそうだったら…
ここにいる全員が降りかかる悪い事でしょ。」
女子3人はひそひそと話す。
「お前らぁ~~~!!!!こんなところで何やってんだぁ~!!!」
目の前から教師二人が走ってくるのが分かる。
しかも、最悪な事に体育教師。
「にっ・・・
逃げろぉ~~~~~~~~!!!!」
ドタバタとあたしたち5人は逆走した。
千尋「はぁ…だから、やめようって言ったのに。」
輝「あれ?浅見さん結構ノリノリじゃなかったっけ?w」
美々「キャ~!!南葉っち、先生が追いかけてくるぅ~!こわぁ~い!!」
夕実「あああああ!!ちょっと何、ヒカルくんの腕を抱きしめてんの!?
ヒカルくん嫌がってるでしょ!!!」
晴香「先生ぇ~!!言いだしっぺは山崎でぇ~っす!!」
山崎「てめっ、罪なすりつけるな!!!」
本気で走る高校生。
笑ったって何も現実は分からない。
でも、もしかしたら何か変わるかもしれない。
たった1秒でも1グラムでもその何かが。
今のあたしたちは皆笑っていた。