Cry!Cry!Cry!
真実
~Yumi~
晴香と約束したけど
結局、ヒカルくんに告れずに校外学習が終わった。
自分って…なんでこんな時に弱気なんだろう…。
「って…気づいたらここに着いちゃったし。」
そう、たまたま帰りの電車に乗る路線が
星が丘学園の最寄駅だった。
「やっぱり…大きい学校だなぁ。」
これじゃあ新井幸がどこに居るか分かんないよ。
はぁっとため息が出る。
そして、ヒカルくんの手紙を取り出した。
「これ…あたしからヒカルくんに渡せないので…
代わりに渡してください!!!」
とまぁ、校門に言ってみたけど、
案の定、校門は返事をしない。
(周りから見たら変な人)
今度はふぅっというため息が出た。
後ろを振り向き、あたしは帰ろうとした。
そのとき
「あれ?なにか御用ですか?」
聞き覚えがある声に振り向く。
「あっ…星が丘の…」
そこに立っていたのは
星が丘野球部のマドンナマネージャーだった。
「なにか…御用があってここへ…?」
「えっ…いえ…あの…」