Cry!Cry!Cry!



やっぱり皆、この笑顔を見たかったんだろうなぁ…。


って、またクサイこと言っちゃったけど。




「ねぇ、同い年なんだからタメにしようよ。


 あたし、夕実って言うの。よろしく!」



「あっ、うん。私の事は幸でいいよ。」



そして、あたしはケータイの時間を確認して立ち上がった。



「んじゃ、ここらでおいとまするね。」



「うん。なんか変な愚痴聞いてもらっちゃってごめんね。」



「いえいえ、見事な悲劇のヒロインでした。」



「プッ」っと幸は笑いだす。



まったく、この人は皮肉とか全然聞かないんだろうなぁ。





「一ノ瀬悠介とお幸せにね!幸!!」


あたしは幸に手を振った。



幸も手を振り返してくれる。



「うん!夕実ちゃんもひぃちゃんとお幸せに♪」



ぎくっ。




ああああ…急に胃が痛くなってきたぁぁぁぁ('□`;)





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