Cry!Cry!Cry!


「帰って…」


ヒカルくんは頭を抑え何かもがきながら言った。


見てられない…。



怖くて…。


ヒカルくんが苦しむところなんて怖くて見れない…。


あたしは怯み、病室から逃げた。



そのとき、浅見千尋は静かに言った。




「まぁ、あたしはあんたに恨まれて当然かもね…。」



悲しい目だった。



あたしは帰り道、


赤ん坊のように泣きじゃくった。






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