Cry!Cry!Cry!
~Yumi~
ぶはぁ…。
なんもやる気が起きない…。
マンガ読む気にもなれないし
食欲もない。
泣く気にもなれない。
「はぁ…。」
ため息ばっかり出る。
ベッドでごろごろ
ただずっと天井だけを見ていた。
何も考えたくない。
全てを忘れたい。
あたしだって記憶喪失になりたいよ。
何もかも憎い。
何もかも忘れたい。
コンコンとドアがノックされ開かれた。
母親が夕飯を運んできたんだ。
「あー、調子悪いからテーブルに置いとい…」
「ほぉ~う。
学校サボりの夕実ちゃんは家では良い御身分で♪」
若い声…と思ったとたん、
顔面めがけてプリントがばらまかれた。
「い~や~、冬休みも近いし
先生たちが張り切っちゃって課題天国だよ。
あっ、お母さんに夕飯を運んでとも頼まれたよ。」
「晴香…。」
胸張って立っている晴香が凛として見えた。
テーブルにはカレーが湯気をたっている。