Cry!Cry!Cry!
それがあたしの髪に付く。
「あははw元モデルさんが生卵付けてるなんて
みんな貴重なショットだよぉ~ww」
松山がクスクスと笑う。
周りの奴らはあたしにケータイを向けて写真を撮る。
その中の一人がこう言った。
「てか、ぶっちゃけ撮ったら呪われそうじゃない??」
そして、奴らは笑い出す。
「確かにぃ~~!!!なんか霊とか呼びそうじゃない??」
「やだぁ~~!!あたし幽霊とかムリぃ~~~!!!」
「早く消しちゃおう!!こんな写真。」
そして、松山はあたしに向かってニヤッて笑った。
「その人も消えちゃえばいいのにね♪」
ホント、人間ってなんでこんな腹が立つんだろう。
あたしは生卵を拭き取って、教室を後にした。
「ねぇっ…待って…!!」
美々が後ろからついてくる。
「ついてこないで。どっか消えて。」
「いやだ!!!!」
美々は大声で怒鳴った。
「ミミはついていく!!」
勝手にすれば。