Cry!Cry!Cry!
どうでもいい。
ただ近寄ってくるから
適当に言葉を返しているだけ。
「まぁ、普通はそうだろうね。」
人間なんて、
誰かを傷つけることはいくらでもできる。
「でも、ときどき悲しそうな目をするよね。。。」
南葉くんは静かに言った。
「なんでそんなに冷たい顔をするの?」
人間なんて自分を見てほしいだけのものなんだよ。
だから、軽蔑してしまう。
心配してほしいんでしょ?
かまってほしいんでしょ?
一つ一つの人間の行動は全部これのためなんだ。
「結局、人間なんて一人が怖いだけじゃない。」
なんて分かりやすい。
「"人間なんて"って言うけど浅見さんも人間なんだよ?」
あたしは鼻で笑った。
「悪い?人間じゃ?」
「そうじゃない。他人事のように言ってるから。」
「そうだよ…全部あたしだよ。
全部・・・あたしのこと言ってんだよ。
笑えるでしょ?」
南葉くんは首を振った。
「ぜんぜん笑えない。」
あたしは笑うのをやめた。