white memory
小さなサンタがのったケーキを食べ終わると、あなたは小さな箱を取り出した。

「あの…さ、
これ、プレゼントなんだけど……」

すっかり忘れてた、プレゼントのことなんて。あなたといれるだけで、充分だった。

「ありがと。」

「開けてみてよ。」

箱の中身は、白く光る石のついた指輪だった。いつか、2人で見たものだった。

「…ダイヤの指輪……」

「そう。ダイヤが誕生石だって、言ってたろ?」

「覚えててくれたの?」

「まあね。
でさ………」

「なに?」



「………結婚してくれませんか?」
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