white memory
クリスマス当日。
普段では買わないようなお肉やワインを抱えて、あなたの家へ急ぐ。

まだまだあなたは帰ってこないはず。
帰ってきたら、びっくりさせるんだから。

数ヶ月前にもらった鍵でドアをあけ、家の中へ入る。

「おじゃましまーす。」

返事なんて返ってこないけど。

私は、キッチンに向かうと早速料理を始めた。

相手が喜ぶ顔が想像できれば、待ってるのだって悪くない。

鼻歌なんか歌いながら、私は料理を続けた。
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