小悪魔は愛を食べる
「な、なんかさー、芽衣ってなんかほんと、なんだろ、こう、可愛いよね」
「えー?知ってるー」
調子に乗って返す。何故か姫華が壱弥の背中を平手で叩いた。お前の教育がこんな女を育てたと暗に言っているのがわかり、壱弥から苦笑いが漏れる。
しかし七恵は気付かず続けた。
「なんかね、体も可愛いよね!胸もお尻もちっさいし、細いし華奢だし、女の子でも思わず抱き締めたくなるっていうか」
「なんだそれ。ナナ、実はわたしのこと好きなんじゃ…」
「え、あ、ちちち違うよ!や、違うくないけど!好きだけど!好きだけど、そういう好きじゃないというか!」
「まぁまぁ仕方ないよ。わたし可愛いから。ごめんね、本当可愛くてごめん。次から気をつける」
一体何に気をつけるんだテメェ。という姫華の視線にも、やはり壱弥が項垂れた。
だが、空気を読まない芽衣は俄然元気に自らの背中を指差して壱弥に言う。
「ねぇイチー。後ろのファスナー上げてー」
「はいはい。髪どかして」
「ういー」
「オッサンか、お前」
「うっわ。こんな美少女つかまえてオッサンかよ!ひどー!」
「自分で美少女とか言うんじゃありません。っと、よし。いいよ」
「ありがとー!ね、似合う?可愛い?」
ファスナーを上げてもらい、ベッドの上で一回転。短いスカート部分の裾がひらりと揺れてパンツが覗いた。壱弥が眉根を寄せて感想を述べる。
「似合うし可愛いけど、ちょっと丈短くねぇ?」
言った途端、姫華が「そう?」横から口を挟んだ。
「私的にはオッケーだと思うけど。ねぇナナ」
「うん、まぁ。あたしも普通だと思うよ」
「マジで?普通?けど俺はあんまり露出されんの好きじゃない」
壱弥の好きじゃない発言に、ベッドの上に座った芽衣がスカートの裾を引っ張る。
「好きじゃない?コレ、駄目?」
「え、あー、あ、あの、……駄目っつーか、なんつーか」
しょぼんと目を伏せた芽衣の落ち込み具合に、慌てて壱弥がフォローしようとするが、上手く続く言葉が思い浮かばず、視線が彷徨う。
困った壱弥に、七恵が身を乗り出して助け舟を出した。
「えー?知ってるー」
調子に乗って返す。何故か姫華が壱弥の背中を平手で叩いた。お前の教育がこんな女を育てたと暗に言っているのがわかり、壱弥から苦笑いが漏れる。
しかし七恵は気付かず続けた。
「なんかね、体も可愛いよね!胸もお尻もちっさいし、細いし華奢だし、女の子でも思わず抱き締めたくなるっていうか」
「なんだそれ。ナナ、実はわたしのこと好きなんじゃ…」
「え、あ、ちちち違うよ!や、違うくないけど!好きだけど!好きだけど、そういう好きじゃないというか!」
「まぁまぁ仕方ないよ。わたし可愛いから。ごめんね、本当可愛くてごめん。次から気をつける」
一体何に気をつけるんだテメェ。という姫華の視線にも、やはり壱弥が項垂れた。
だが、空気を読まない芽衣は俄然元気に自らの背中を指差して壱弥に言う。
「ねぇイチー。後ろのファスナー上げてー」
「はいはい。髪どかして」
「ういー」
「オッサンか、お前」
「うっわ。こんな美少女つかまえてオッサンかよ!ひどー!」
「自分で美少女とか言うんじゃありません。っと、よし。いいよ」
「ありがとー!ね、似合う?可愛い?」
ファスナーを上げてもらい、ベッドの上で一回転。短いスカート部分の裾がひらりと揺れてパンツが覗いた。壱弥が眉根を寄せて感想を述べる。
「似合うし可愛いけど、ちょっと丈短くねぇ?」
言った途端、姫華が「そう?」横から口を挟んだ。
「私的にはオッケーだと思うけど。ねぇナナ」
「うん、まぁ。あたしも普通だと思うよ」
「マジで?普通?けど俺はあんまり露出されんの好きじゃない」
壱弥の好きじゃない発言に、ベッドの上に座った芽衣がスカートの裾を引っ張る。
「好きじゃない?コレ、駄目?」
「え、あー、あ、あの、……駄目っつーか、なんつーか」
しょぼんと目を伏せた芽衣の落ち込み具合に、慌てて壱弥がフォローしようとするが、上手く続く言葉が思い浮かばず、視線が彷徨う。
困った壱弥に、七恵が身を乗り出して助け舟を出した。