LAST LOVE
いつかまた・・・
「…い」
「愛!」
目を覚ますと目の前で藍華が青ざめていた。
「藍…華?」
「良かった目覚めたんだ!本当ごめんね」
藍華が泣いている。
「泣か…ないで…藍華…ここどこ…?」
「病院だよ!トラックに跳ねられたの!
私が走らなければ事故に会わなかったのに。
あっ何かして欲しいことある?!」
心配してる藍華を見ると愛はかなり重症だったのだろう。
「ペンと…紙、頂戴」
「解った!…はい!」
藍華の手が震えてた。
愛は直ぐに手紙を書いた。
「藍華……この手紙、神谷…智也…っていう人が来たら…渡しといて…私もしかしたら死んじゃうかもしれないから」
今思うと色んな事があったな。
でも私が今すぐ会いたいのは・・・智也だよ
「ちょっと何言ってんの?!」
この十六年間色んな事があったな。・・・智也。もう一度伝えたかったよ…大好きって
愛は静かに目を閉じ涙を流しながら永遠の眠りについた。
「うそ。やだよ愛。目開けてよ!」
「愛!」
急に一人の男が入ってきた。
「誰?」
藍華が泣きながら聞くと男は答えた。
「俺っ神谷智也です。愛が事故にあったって聞いて」
「神谷君?愛は・・・ついさっき・・・死んだよ」
智也は小走りで愛の隣へ行った。
「嘘だろ愛。死ぬなんて…何でいつも一人で行くんだよ」
智也はその場に泣き崩れた。
「神谷君。これさっき愛が書いたの。来たら渡してくれって」
泣くのを止め、智也は手紙を受け取った。
「愛が・・・俺に?」
智也は手紙を丁寧に開いた。