LAST LOVE

幼なじみ





「神谷おはよ!」


愛は智也に言った。


「お前朝っぱらからうるせぇよ。
俺が朝苦手なのお前が一番よく知ってんだろ?」


不機嫌そうに智也は言った。          


「だって今日からサッカー部朝練でしょ?
神谷昨日杉崎先輩に『お前サッカー上手だな。頑張れよ』って言ってもらったのに初日そうそう遅刻したら、呆れられるよ!」


そんなこと言ってるけど本当は一緒に登校したいだけ。

だって私は神谷のことが・・・


「おい!何ボーっとしてんだよ!
早く行かねぇと俺まで遅刻しちまうだろ!」


言い捨てる様に智也は愛に言った。   


「あっちょっとまってよ!」

愛は急いで智也の後を追った。




 
 「朝はお前のせいで結局、遅刻しちまったじゃねぇかよ!」          

「何よ!私のせいにすんの!?」         

「あったりまえだろ!
お前が交差点で靴脱げて『まってよ〜!』って泣きそうな顔してるから待っててやったんだろ!
あれさえなければ俺は遅刻しなくてすんだんだよ!」  

「失礼ね!
確かにあれは私が悪かったよ。
でもだったらもっと早く起きて朝練行ける準備してればいいでしょ?!
それから私はお前って名前じゃないの!
氷室愛って言う名前があんの!
だいたい朝苦手だから駄目なんでしょ?!」     

「あ〜そうですか!
じゃあ氷室愛さん!
一つ言わしてもらうけどな朝苦手なのはしかたな」

キーンコーンカーンコーン

「そろそろ授業始まるから席つこーっと!」

毎日これの繰り返し。     

いい加減素直になればいいのになれない。     

こんな女きっと好きになってもらえない。

そう思っていた。

この時は・・・
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