LAST LOVE
別れ道
愛が鳥取に行って四ヶ月が過ぎた頃、愛から「どうしても会って話したい事がある」と言ったから智也は深夜バスに乗って鳥取に向かった。
「久しぶり智也。元気だった?」
久々に会った愛を智也は前より可愛いと感じた。
「久しぶりだな。愛も元気そうだな!
浮気してねぇよな?!」
ふざけた感じで智也は言った。
「するわけないじゃん!
だって約束したんだし!」
愛は元気そうに言った。
「だな!つか俺は愛さえいれば十分!」
智也は正直に答えた。
「私ん家いこっか!疲れたでしょ?」
愛は前より優しかった。
そう感じたのは気のせいなのかどうかはわからない。
「お久しぶりです。二日間お世話になります」
智也は礼儀正しく愛の父親に挨拶した。
「なにかしこまってんの!智也らしくない!
パパなんだからこんにちはだけで良いの!」
言い捨てる様に愛は言った。
「バカ!お世話になるんだから挨拶しないと!」
「ごめんなさいね。あっこれから祭りあるんだけど…行くでしょ?
つか行こうよ!デートもしたいし」
目を輝かせ少し照れながら愛は言った。
「行こうぜ!俺もデートしたいし!」
智也の心の中では嬉しさが込み上げてしそうだった。
「じゃ着替えてくるから待ってて!」
それからしばらくして愛は現れた
「どう?似合うでしょ!」
「浴衣似合ってんじゃん!」
「本当?!」
目を大きくして愛は言った。
「あぁ!行こうぜ!」
「うん!」
手を繋いで二人は祭りに行った。