迷…命…明…
やたらとシュウの顔がちらつく。
あの悲しげな顔が…


いつもの場所に着く頃にはアタシの仮面は確実に剥がれていたと思う。
化粧じゃ隠しきれないアタシの本性が……


「ねぇ、あの人格好良くない?」

いつもの様に品定めするユミ

「………」

「聞いてる?」


「あ、うん」


「うちらから行ってみよっか!」


そう言ってアタシの腕を掴み、車に近付く
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