迷…命…明…
部屋に入ったアタシに、シュウは制服じゃ寒いから。そう言ってスエットを貸してくれた。


「お風呂入っておいで。あったまるから」


「うん」



お風呂から上がり、リビングに戻るとシュウがカフェオレを差し出した。

「ありがと…」

「うん」


シュウは何も聞いてこないただ黙ってアタシの背中を摩っているだけだ


「聞かないの?」

「ん?聞かなくても分かるから」

「なんで?」


「顔見れば分かる。アコ…仮面完全に壊れたね」


「………」

「良かった」


シュウのその言葉を最後にアタシ達は無言になった
< 112 / 270 >

この作品をシェア

pagetop