迷…命…明…
男なんて星の数程いるんだよ!一人の人と付き合って縛られるなんて馬鹿でしょ!時間の無駄!!


ユミの口癖だ。
というかアタシの周りはみんなこの考え。


でも一人は嫌。
誰かに温めて欲しい。
こんな寒い冬の日は特に…

男と別れ家に帰ってきたアタシは、すぐに化粧を落とす

仮面を剥がしたアタシはソファーに座り煙草に火を点けた

「ハァ…」
出てくるのは溜息ばかり
数時間後には、アタシはまた仮面を被り、明るく元気な今時女子高生アコになる。

アタシは外泊をした事がない。
というか好んでしない。どんなに付き合いが良いアタシでもそこは譲れない。
友達も、初めは「それはないっしょ!」
なんてブツブツ言ってきたけど、アタシは折れなかった


それからは友達も何も言わなくなった
どんなに遅くまで遊んでいても必ず家に帰ってくる



本性は見せられない
一人になってしまう…



さぁ少し眠ろう
この貴重な時間。
素顔のままで………
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