真冬の花②
「ん……」
俺の隣でかわいい寝顔を見せる彼女を
もう一生離さない。
そう心に誓った。
その為には俺がしっかりしないとな。
未だに呼び方も『羽菜さん』だし…(笑)
俺はしばらく羽菜さんの寝顔を見つめてた。
俺のせいでさせてしまった、さっきの悲しそうな笑顔を思い出す。
あんな嘘の笑顔じゃなくて…
いつまでも幸せに笑っていてほしいよ。
起こさないようそっと抱きしめる。
規則正しい寝息を聞きながら
俺は眠りに就いた。