真冬の花②
二人の未来
あたしはキッチンに立って、コーヒーを煎れる。
もうそろそろ起きるかな。
そう思って部屋に戻ると、冬真くんはすでに起きてて
難しい顔をしたまま、ベッドに座って何かを…
見てる。
「冬真くん…?」
手元を見ると
あのお見合い写真。
「羽菜さん…これ……」
しまった。
まだ何にも話してなかったんだ。
ごまかし樣がない写真。
ごまかすつもりはないんだけど…
なんだか後ろめたい気持ちになる。