真冬の花②
「ごめん!!
俺最低だ!!!」
え……??
あたしは抱きしめられたまま固まってしまった。
「…完全な俺の嫉妬。
子供だよな……」
床には開かれたままの写真。
それを見て、冬真くんは続けた。
「俺はまだ…学生で、この写真のヤツには全く敵わねぇと思う……」
冬真くん……?
「これから先どうなるかなんてわからねぇけど…
俺はずっと…
羽菜さんと一緒にいたい」
「冬真く……」
「絶対、他のヤツなんかに渡さない。
…羽菜さんのこれからを
俺に下さい」